新日鉄、無煙炭を北朝鮮から調達していたこと2006/10/08 10:23

 今日の日経新聞一面には驚かされた。新日鉄が、北朝鮮から無煙炭を年間20億円程度輸入していたというニュース。このニュースをみて感じたのは、この会社の企業統治は全く無いも同然であったということ。世間の北朝鮮に対する状況、とりわけ拉致問題を日朝国交間の最大の懸案としている日本という国の状況を身近に感じているはずの日本を代表する企業が未だにこんなことをやっていたというのは信じがたいこと。企業活動のためなら、どこと交易しても構わないという企業人の姿が浮かび上がってくる。勿論、水産物やマツタケのように北朝鮮と交易している会社はまだあるが、小さな企業でそれが主体であれば、簡単に手を引けない事情は理解できる。しかし、企業規模の違いから考えて新日鉄が北朝鮮から無煙炭を輸入しなければならないとは到底考えられないことである。
 この議論には必ず北朝鮮を孤立させてはいけないという論理が対向して出てくる。しかし、国際的に支援してきた結果が今の状況になっていることを理解しなければならない。まして、企業がそういう考えをもっていのであれば、それをどうどうと披瀝して、世間の理解を得る行為をすべきである。
 新日鉄の経営理念のトップには、『社会と共生し、社会から信頼されるグループであり続けます。』と書かれている。もしこのニュースが真実であれば、この経営理念との関係をどう説明できるのだろうか?それ以上に感じるのは、経営陣の感受性の鈍さである。私は、企業の経営者にとってもっとも大事なことは「人間性」であると思っている。しかし、感受性のない経営者には、もはや人間性は感じられない。
<< 2006/10 >>
01 02 03 04 05 06 07
08 09 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

カテゴリ一覧

最近のコメント

RSS